【報告会開催後レポート】早稲田大学×インクグロウ「中小M&Aの現状と課題に関する調査」共同研究報告会を開催しました
先般9/15(金)に早稲田大学との共催で【「中小M&Aの現状と課題に関する調査」共同研究報告会】を実施いたしました。
当社は、本年2月に譲受(買収)経験がある全国の中小企業を対象とした「中小企業のM&Aの現状と課題に関する調査」を早稲田大学商学学術院産業経営研究所と実施しました。中小企業のM&A(以下、中小M&A)における調査は過去に実施および明らかにされたことは無く、日本で初めての発表内容であります(当社調べ)。今回はその調査結果、および結果に対する詳細分析についてご報告いたしました。
当日は2部構成でお送りしました。
第1部:「中小M&Aの現状と課題に関する調査報告」(質疑応答含む)
久保 克行 (早稲田大学商学学術院 教授)
山野井 順一 (早稲田大学商学学術院 准教授)
第2部:パネルディスカッション「M&Aを成功に導くために必要な事とは?」
【パネラー(五十音順)】
尾松 豪紀氏(株式会社メイホーホールディングス 代表取締役社長)
松岡 祐司氏(株式会社アサプリホールディングス 代表取締役社長
【モデレーター】石垣 圭史(インクグロウ株式会社 取締役副社長)
当日は次世代経営者や現役の中小企業経営者様、官公庁や金融機関関係者など、たくさんのお申し込みを頂きました。ご参加いただき誠にありがとうございました!
■報告会の様子
冒頭、当社インクグロウ代表の鈴木より、本報告会の主旨や研究の背景等、お話させていただきました。
第1部:「中小M&Aの現状と課題に関する調査報告」では、久保克行教授から研究結果・分析のご報告をいただきました。
第2部:パネルディスカッション「M&Aを成功に導くために必要な事とは?」では、過去にM&Aを積極的・戦略的に活用し、急成長をされておられる2社の代表をパネラーに招き、弊社副社長石垣がモデレータとなり進めさせていただきました。
(↑左から、メイホーホールディングス 尾松社長、アサプリホールディングス 松岡社長、インクグロウ 石垣)
■ご参加者いただいた皆様からのコメント
<第一部>
・弊社は事業継承をしたところで、次のステップアップを目的に考えています。自社の資源を活かす方法もありますが、M&Aもシェアに考えています。今回のセミナーでは、コミュニケーションの大切さが伝わりました。
・定量的な分析であり、これまでの先入観が一部異なっているということが発見できたため参考になった。
・M&Aを経験した企業が、ポジティブに捉えていること、ただ次も積極的かというとそうでもない、というデータについて、同様であり共感できました。
・M&Aの実態を確認できる機会は多くないので参考になりました。
・自身の経験では想像が出来なかった多くの事項について気付かされましたし、今後の自身の仕事に大きな影響を与えてくれたと感じています。また、先生方による多大で地道な調査活動にも感銘を受けました。
・アンケートを定期的に行っていただき、時時の傾向をご教示いただければ幸いです。
・机上ではなく実態に則した内容で、特に消極的M&Aが意外に多いことなど、非常に勉強になりました。
・成長戦略としてのM&Aについて、研究している論文は少ないため、大変参考になった。
・M&Aをよく実施している業種について、何か特徴がないか気になりました。
・中小企業のM&Aにおいて、2回目以降取組む先が想定以上に少ないとの研究結果に今後の課題を感じた。
・買収を1度きりとなるか、回数を重ねて実行していくことはPMIが要因になっていることがよくわかりました。
・このような研究を初めて拝見し、とても興味深かったです。M&Aが成功だったと評価していた企業が多かったことが意外でしたが、定性的な基準となっていたM&Aが成功したかどうかの尺度が定量的に分かれば更に興味深いと感じました。
・共同研究における理論はかなり説得力のあるお話でした。今後の当社の選択においてかなり参考になりました。ありがとうございます。
・中小企業のM&Aの実証的な研究として、仮説と結果が非常に興味深かったです。成功事例にまで到達する企業が満足感を得ているようにも思われました。(失敗しても)そこまで繰り返し継続させることが必要なのですね。ありがとうございました。
・中小企業のM&Aがタイミング的にとてもチャンスだと言うことが分かりM&Aを進めていきたいと思いました。
<第二部>
・利益のみを追求した経営はいずれ崩壊すると言うことが改めてわかりましたし、自社の今後の成長の為や、同業者との接し方等色々と参考になりました。
・PMIの実際の話はあまり聞く機会がなかった。
・障壁となっている手数料の高さ、紹介会社に関する意見、また利他のこころ、という点で、大変共感できました。5年で見るという点、経営管理をしっかりやる点、積極的にうまくいくという点が大変今後の参考になりました。
・M&Aの当事者の方々のご経験に基づく生々しい所感やご提言は否定しようがありません。勉強になりました。
・両社とも再建型(救済型)から入られたという点が印象的でした。多数派なのか、お二人の社長が地元等で有名な経営者だったからこのようなM&Aに縁多かったのか、気になりました。
・M&Aには成功したが、次回M&Aはあまり乗り気でないといった傾向など、あまりM&Aセミナーでは聞かれない話もあり、関心が高まりました。
・特に買収後のコミュニケーションに腐心されていることがよくわかり、参考になった。
・事例を生の声で聴けたことはとても新鮮であり、場面場面を自身で思い浮かべながら共有することができました。
・代表の人柄についても知れることで、企業の在り方について参考になりました。
・買収希望企業ですが、譲受側企業としてともに課題を解決できるよう体制を整えていきたいと思いました。
・連続してM&Aを実施される経営者の発想がこれから大事になりますよというメッセージを(買い手となる)経営者に広く訴えることが非常に大事であり、且つ有効であるとの印象を受けました。インクグロウ社が他のM&Aハウスとは異なった視点で取えるり組まれる!というアピールが浸透されることを祈念します。
・経営人材と既存メンバーのコンフリクトは想定内ですが、成功例の要因などをもっと知りたかったです。
・M&Aについては成功例が少ないと聞いたことがあり、その理由の一部を知ることができた。
・これも非常に面白ったです。特に、岐阜の会社の社長さんが、PMIのインテグレーションという言葉を変えて欲しいと発言されたのは、慧眼だと思います。統合が前提でないM&Aもきっとあるはです。
・研究者と経営者(M&A経験者)からの問題提起とか実体験を伺いとても刺激になりました。このようなセミナーは初めてで大変参考になりました。
・買収企業の視点でどこにM&A実行の課題があるのか、売主側をどのように見ているのかの実例を知ることができました。
etc・・・その他、たくさんのコメントを頂きましてありがとうございます!
弊社へのご意見も賜りまして重ねて感謝申し上げます。今後の参考とし、活用させていただきたく存じます。
■まとめ
今回発表いたしました内容は、皆さまから頂いたご意見を参考にブラッシュアップを図る他、さらに、研究・分析を進め、学術的な研究結果として社会に還元していく予定としています。インクグロウにおいては当研究結果の知見をM&Aコンサルティング実務に生かすべく、現在推進している『M&Aグロースサポートサービス』をアップデートしていくとともに、提携金融機関のみが利用できるM&Aマッチングプラットフォーム『事業引継ぎ.net』を活用した中小企業M&AのDX推進を予定しています。
※参考※
・ご都合がつかなかった等でご視聴をご希望の場合は、以下よりお申込みをいただけますと、アーカイブ配信をご覧いただけます。※~10/15(日)まで
■「中小M&Aの現状と課題に関する調査」共同研究報告会
【テーマ】「中小M&Aの現状と課題に関する調査」報告とM&A複数回経験企業とのセッション
↓お申し込みは以下URLよりご確認ください。
https://incgrow.seminarone.com/20230915/event/
・投影資料や研究報告レポート(ワーキングペーパー)他、参考資料をご希望の場合は、上記URLよりアーカイブ配信をご覧いただき、アンケートにご回答いただけますとダウンロードが可能です。