セミナー・イベント開催レポート

Seminar&Event Report

<第4回>「中小M&Aの現状と課題に関する調査」共同研究報告会(開催報告)

インクグロウ株式会社は、提携する地域金融機関の皆様と共催で、主に中小企業経営者様や次世代経営者様を対象に、著名人や実務家の方の成功事例をもとに戦略や人材育成・組織作り等を学べるオンラインセミナーを定期的に開催しております。

セミナー画像

開催概要

日時 2026年9月16日(水) 15:00~17:30
形式 オンライン開催
主催 早稲田大学産業経営研究所・インクグロウ株式会社   協賛 一般社団法人M&A研究学会

開催概要と研究の背景

インクグロウ株式会社は、早稲田大学産業経営研究所との産学共同研究の成果を発表する、第4回「中小M&Aの現状と課題に関する調査」共同研究報告会を開催しました。本研究は2021年に開始し、中小M&Aという「見えにくい市場」を客観的なデータと当事者の声によって可視化し、実務上の経験を再現可能な知識・エビデンスへつなげることを目指しています。
これまでの譲受企業側の研究に加え、今回は「会社を譲渡した経営者」に焦点を当て、譲渡の意思決定、譲渡後の満足度、売却時期への後悔を分析しました。

登壇者紹介

早稲田大学商学学術院 教授 久保 克行 氏

早稲田大学商学学術院 教授 山野井 順一 氏

インクグロウ株式会社 取締役副社長 石垣 圭史 氏

・M&Aを経験された経営者様インタビュー(事前収録)

ドコドア株式会社 代表取締役CEO 本間孝之氏

つくばソフトウェアエンジニアリング株式会社 代表取締役社長平島隆之氏

第一部 データで読み解く「会社を譲る」という決断

早稲田大学商学学術院の久保克行教授から、前オーナー経営者へのアンケート調査に基づく統計分析が報告されました。分析では、経営者の年齢や後継者の有無が売却判断と関係していること、売却後の満足度は全般的に高い一方で一律ではないこと、さらに売却時期への後悔には事業環境の悪化が影響することが示されました。これらの結果は、経営課題が顕在化してからではなく、企業が健全な段階から事業承継やM&Aを将来の選択肢として検討する重要性を示唆しています。

第二部 譲り渡し企業のオーナーはどのように満足に至るのか

早稲田大学商学学術院の山野井順一教授と、インクグロウ株式会社取締役副社長の石垣圭史から、会社を譲渡した経営者へのインタビューに基づく定性的分析が報告されました。譲渡を決断した背景、譲渡先の選定で重視した点、M&A後の会社・従業員との関係、そして経営者自身の満足に至るプロセスを当事者の声から掘り下げ、第一部の定量分析と合わせて、会社を譲る意思決定を多面的に捉えました。

「成約するM&A」から、「後悔しないM&A」へ

M&Aの価値は、成約や売却価格だけで決まるものではありません。企業の存続・成長、従業員や取引先との関係、そして会社を譲渡した経営者自身がその決断をどう受け止めているかまで検証することが重要です。インクグロウは今後も学術機関との連携を通じ、買い手・売り手双方にとってより良い中小M&Aの実現と、経営者が納得できる事業承継の意思決定を支える環境づくりに取り組んでまいります。
尚、今回の報告会は好評につき、アーカイブ配信を行うこととなりました。
お申し込み方法は改めてお知らせよりご案内させていただきます

参加者の声(参加目的) ※当日参加者アンケートより抜粋

・M&Aに関して業者からのパンフレットが沢山送られて来ますが、一方的な見方だけでなく学術的、法的な見方の知識が欲しかった。

・緊急性があるわけではなく、将来的に何があるかわからないので、というレベルですが、買収も譲渡も両方の検討で参加させて頂きました。

・高齢化の社会で中小企業の将来はどうなるのか、選択肢の方法のひとつとして聞いてみたいと思い参加しました。

弊社では、今後も中小企業の経営課題や成長戦略をテーマに、実践的な学びを提供するセミナーを開催していきますので、引き続きご参加お待ちしております。