用語集

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ファインディング (ふぁいんでぃんぐ)

M&Aの初期段階において、買収(または売却)の対象となる候補企業を探し出し、打診を行うプロセス全体のことです。
実務では案件発掘(ソーシング)のプロセスの一部として、ほぼ同義で使われることもあります。
具体的には、まず自社のM&A戦略に基づき、市場調査を行って多数の候補企業をリストアップします(ロングリストの作成)。次に、財務状況やシナジー効果などの条件に合う企業を数十社程度に絞り込み(ショートリストの作成)、最終的に相手企業の経営陣へ初期的なコンタクトを図ります。

英語表記

Finding

役割・実務での使われ方

自社の「M&A戦略」を反映させたターゲット企業の可視化

M&Aを成功させるためには、「なぜM&Aを行うのか(市場シェアの拡大、新規事業への参入、人材獲得など)」という明確な目的が必要です。ファインディングにおける「ロングリストの作成」は、この抽象的なM&A戦略を具体的な業界、地域、企業規模といった条件に落とし込み、アプローチすべきターゲット企業の全体像を可視化する役割を果たします。

買収条件やシナジー効果に基づく「スクリーニング(絞り込み)」

広く集めたリストの中から、自社の買収予算、求める技術力、想定されるシナジー効果(売上増やコスト削減)などを基準に、現実的に買収・統合が可能な企業を選別します。この「ショートリストへの絞り込み」作業を行うことで、手当たり次第にアプローチする無駄を省き、成約確率の高い質の高い候補先へ経営リソースを集中させるための重要なフィルターとして機能します。

経営トップへの「初期的なアプローチ(打診)」の実行

ターゲット企業が絞り込まれた後、実際に相手企業のオーナーや経営陣に対して「会社を譲渡(または買収)する意向がないか」を探りに行きます。

注意点

自社単独での実施に伴う「情報漏洩」と「業界内での悪評」リスク

企業が自社単独で競合他社や取引先に買収の打診を行うと、「あそこの会社は身売りを考えているらしい」「あの会社はどこでもいいから買収しようとしている」といった噂が広まり、本業の取引や従業員の士気に悪影響を及ぼす危険性があります。匿名性を担保するためにも、ファインディングの段階から第三者であるM&A仲介会社等を間に挟むのが実務上の鉄則です。

「M&Aの目的」が曖昧なままでのリストアップの危険性

「とりあえず良さそうな会社を探してほしい」といった曖昧な戦略のままファインディングを進めると、リストアップの基準がブレてしまい、いつまで経っても最適な相手が見つかりません。事前に「どのようなシナジーを得たいのか」を社内で明確に定義しておくことが成功の鍵となります。

M&Aアドバイザーの「ネットワーク力」への依存度

世の中には非公開の優良企業が数多く存在します。インターネット上の公開情報だけでは限界があるため、質の高いファインディングを実現するには、全国の金融機関や士業と強力なパイプを持ち、独自の企業データベースを保有しているM&A仲介会社などのネットワークをいかに活用できるかが極めて重要になります。

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