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ファクタリング (ふぁくたりんぐ)

企業が保有する売上債権(主に売掛金)を専門会社に売却し、早期に現金化する資金調達方法です。
売掛金の回収を待たずに資金を得られるため、キャッシュフロー改善や運転資本の確保に役立ちます。
M&A・事業承継の局面では、資金不足による倒産リスクの回避や、交渉・準備期間中の資金確保策として活用されることがあります。ファクタリングは借入ではないため、負債計上とならない点も特徴ですが、コスト構造や契約条件を十分に理解したうえで利用することが大切です。

英語表記

Factoring

役割・実務での使われ方

ファクタリングは、企業が保有する「売掛金(請求書)」をファクタリング会社に売却し、支払期日よりも早く現金化するサービスです。
「借りない資金調達」として利用されます。

即時の資金調達(キャッシュフロー改善)

通常の商取引では、商品を納品してから代金が入金されるまで1〜2ヶ月かかります。
ファクタリングを使えば、手数料は引かれますが、最短即日で現金を手に入れられるため、急な支払いや納税資金の確保に役立ちます。

M&A後のPMI期間のつなぎ資金

M&A直後は、統合コストがかさむ一方で銀行融資の審査に時間がかかることがあります。
その際、手っ取り早く手元の売上債権を現金化し、運転資本(ワーキングキャピタル)を回すために活用されるケースがあります。

オフバランス化(財務体質の改善)

借入金(負債)を増やさずに現金を調達できるため、自己資本比率を維持・向上させることができます(オフバランス取引)。
これにより、銀行からの格付け評価への悪影響を防ぐ効果も期待できます。

注意点

2社間と3社間の違い

2社間ファクタリング: 取引先(請求先)に通知せずに行う。信用不安を隠せるが、手数料が高い(10%〜20%程度)。
3社間ファクタリング: 取引先に承諾を得て行う。手数料は安い(1%〜5%程度)が、「資金繰りが苦しいのか?」と取引先に勘ぐられるリスクがある。

融資ではないがコストは高い

銀行融資の金利(年利数%)に比べ、ファクタリングの手数料(月利換算で数%〜10%以上)は非常に割高です。
常習的に使うと利益を圧迫し、経営を悪化させるため、あくまで「緊急避難措置」として使うべきです。

償還請求権(リコース)の有無

一般的にファクタリングは「ノンリコース(償還請求権なし)」です。
もし売掛先の企業が倒産して代金が回収できなくても、利用者が代わりに支払う義務はありません(ファクタリング会社がリスクを負う)。

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