用語集

Glossary

オーガニックグロース (おーがにっくぐろーす)

自社の内部資源(人材・技術・ブランド等)を活用し、既存事業の売上・利益を高めて成長する戦略です。
新規顧客開拓や単価向上、商品改良、販路拡大、生産性向上などで積み上げます。
M&Aで外部資源を取り込む「M&Aグロース(インオーガニック)」と対になる概念で、持続性と統合リスクの低さが強みですが、短期の規模拡大には時間を要します。

英語表記

Organic Growth

役割・実務での使われ方

M&Aや経営戦略の現場では、企業の「基礎体力」や「成長の質」を見極める指標として使われます。

「Buy or Build(買うか、自前で作るか)」の判断基準

新規事業を始める際、「自社のリソースだけで(オーガニックで)育てると3年かかるが、M&Aなら3ヶ月で参入できる」といった比較検討(Buy or Build)を行う際の基準となります。

企業価値評価(バリュエーション)での「質」の評価

買い手企業が対象会社を評価する際、「過去の売上増がM&Aによる継ぎ足しなのか、本業の顧客増(オーガニック)によるものか」を厳しくチェックします。
オーガニックで着実に伸びている企業は、「商品力や営業力が本物である」と判断され、高値がつきやすくなります。

PMI(統合後の成長)の最終目標

M&A直後は売上が足し算で増えますが、その後の統合プロセス(PMI)では、両社のシナジーによって「オーガニックグロース(本業の成長率)を加速させること」が最終的な成功の定義となります。

注意点

「成長の壁」と市場飽和

成熟産業においては、オーガニックグロースはいずれ限界(頭打ち)を迎えます。
既存事業だけで無理に売上目標を追うと、過度な値引きや安売り競争に陥り、かえって利益率を損なうリスクがあります。

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