オリジネーション (おりじねーしょん)
M&Aの初期段階で売り手と買い手をマッチングして提案・調査を進める業務です。
ノンネーム提示や候補企業の選定、面談設定、価格感の整理などを担い、最終契約に向けた実行段階(エグゼキューション)へつなぎます。
英語表記
Origination
役割・実務での使われ方
M&Aプロセスにおける位置づけ
M&Aは大きく分けて「ソーシング(発掘)」「オリジネーション(案件化・提案)」「エグゼキューション(実行・契約)」の3段階で進みます。
オリジネーションは、発掘された潜在的なニーズを具体的なM&A案件として形にし、適切な相手と引き合わせ、本格的な交渉のテーブルに乗せるまでの重要な「架け橋」の役割を担います。
具体的な実務内容
単なるマッチングにとどまらず、成約の可能性を高めるための戦略的な動きが求められます。
案件化 : 売り手企業の魅力を整理し、社名を伏せた概要書(ノンネームシート)を作成する。
候補選定 : シナジーが見込める買い手候補企業をリストアップし、打診戦略を練る。
提案・調整 : 買い手候補へアプローチし、関心度を探りながら、初期的な価格感の整理やトップ面談の設定を行う。
※広義と狭義の使い分け
文脈によっては、案件発掘(ソーシング)から提案までを含めて広く「オリジネーション」と呼ぶ場合と、発掘を「ソーシング」、その後の提案・調整を「オリジネーション」と明確に区別する場合があります。
注意点
成約の可否を握る重要フェーズ
いかに優れたデューデリジェンス(エグゼキューション段階)を行っても、その前のオリジネーション段階で「適切な相手とのマッチング」や「初期的な信頼関係の構築」ができていなければ、M&Aは成約しません。案件の質と方向性を決定づける極めて重要なフェーズです。