リテイナーフィー (りていなーふぃー)
M&Aアドバイザリー契約で成功の有無にかかわらず支払う月額報酬(定期顧問料)のことです。着手金のことをリテイナーフィーと呼ぶこともあります。
当社のようにリテイナーフィーを必要としない(成功報酬のみ)会社もあります。
英語表記
Retainer Fee
役割・実務での使われ方
M&Aのアドバイザリー業務において、案件の成約・不成立にかかわらず、アドバイザーに対して毎月定額で支払う「顧問料」や「作業料」のことです。
一般的なM&A会社での役割
M&Aは検討から成約まで半年〜1年以上かかる長期プロジェクトです。
大手証券会社や銀行系のM&Aアドバイザーは、この期間中の調査・資料作成・交渉などの人件費・実費を確保するため、リテイナーフィーを設定することがあります。
これによりアドバイザーは成約の確度にかかわらず、質の高いリソースをその案件に割り当てることが約束されます。
「完全成功報酬型」との比較
一方で、中堅・中小企業のM&A仲介においては依頼主(特に売り手)のリスクを軽減するため、このリテイナーフィーを廃止し「着手金無料・月額報酬なし」とする会社もあります。 これは「完全成功報酬型」と呼ばれ、成約して初めて報酬が発生するため、依頼主は初期コストをかけずにM&Aを検討できるメリットがあります。
弁護士やコンサルタントにおける一般的な用法
M&A以外でも弁護士や税理士、経営コンサルタントに対して、継続的な相談対応や業務遂行のために支払う「月額顧問料」のことをリテイナーフィーと呼びます。
注意点
「サンクコスト(埋没費用)」になるリスク
リテイナーフィーは、最終的にM&Aが成約しなかった場合でも返金されません。
案件が長期化すればするほど総額が膨らむため、依頼主にとっては「掛け捨て」のリスクとなります。