用語集

Glossary

ハンズオン (はんずおんしえん)

投資ファンドや買収元の企業が、投資先・買収先企業の経営に直接参画し、実務レベルで深く関与する支援手法のことです。
元々は英語で「実践的な、体験型の」といった意味を持ちます。M&Aや投資の実務において、単に資金を提供する(ハンズオフ)だけでなく、役員や専門家チームを企業の現場に直接派遣するのが特徴です。経営戦略の策定から、業務プロセスの改善、組織風土の改革までを企業と一体となって推進し、企業価値の大幅な向上を目指します。事業再生や、ベンチャー企業を急成長させる際によく用いられる重要なアプローチです。

英語表記

Hands-on

役割・実務での使われ方

ファンドによる企業価値向上(バリューアップ)

PEファンド事業再生ファンドが企業を買収・出資した後、自社の経営陣(プロ経営者)を送り込み、数年かけて抜本的な経営改革を実行します。
企業価値を高めた上でエグジットし、リターンを最大化します。

大企業のM&A後の統合(PMI)

買収先企業を完全に自社グループへ統合するため、親会社から経営幹部を派遣し、システムや人事制度、企業文化のすり合わせを現場主導で強力に推し進める際に用いられます。

注意点

現場との摩擦(ハレーション)リスク

外部から派遣された経営陣が従来のやり方を急激に変えようとするため、既存の従業員や経営陣との間で反発や軋轢が生じやすくなります。
丁寧なコミュニケーションが不可欠です。

高度なマネジメント人材の確保

単なるアドバイザーではなく、実際に現場に入り込んで結果を出せる経営のプロが必要となるため、適任者の確保に多大なコストと労力がかかります。

ハンズオフ(純投資)との違い

経営には口出しせず資金提供のみを行い、配当や株価上昇による利益を待つ「ハンズオフ」とは対極のスタイルである点に注意が必要です。

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