ヘッジファンド (へっじふぁんど)
機関投資家や富裕層などの限られた投資家から資金を集め、あらゆる投資手法を用いて高い収益を目指す私募の投資ファンドです。
一般的な投資信託が市場平均を上回ることを目標にするのに対し、ヘッジファンドは市場が上がっても下がっても、どのような局面でもプラスの収益を追求する「絶対収益」を目標とします。そのために、空売りや借り入れによって自己資金の何倍もの資金を運用するレバレッジ、デリバティブ(金融派生商品)などの多彩で自由な手法を駆使するのが最大の特徴です。
M&Aにおいては、企業売却によって多額の資金を手にしたオーナー様が、長期的な資産運用戦略(アセットアロケーション、分散投資)の一環として、リスクをコントロールしながら目標とする収益を確保し、長期的な資産価値を守るために活用されることがあります。時間が資産を育てる最大の味方となる考え方です。
英語表記
Hedge Fund
役割・実務での使われ方
ヘッジファンドは、リスクをコントロールしながら安定した収益を目指すために活用されます。
M&A後の資産保全(エグジット後)
会社売却で得た現金を長期的に運用する際、株式市場の暴落リスクを回避するために組み込まれます。
国内外の株式や債券、不動産などに分散して長期的に配分することで、資産の購買力を維持しながら守りを固めます。
機関投資家の運用手法(一般的な使われ方)
年金基金などの巨大な資金を運用する機関投資家がリスクを抑えつつ安定したリターンを確保するために、ポートフォリオの一部に必ず組み込む基本戦略となっています。
注意点
仕組みが複雑でコストが高い
ヘッジファンドなどは専門的な運用が行われるため一般的な投資信託に比べて仕組みが複雑であり、運用手数料などのコストも高くなる傾向があります。
情報開示が限定的
私募ファンドは上場企業ほど厳格な情報開示義務がないため、投資先の状況をリアルタイムで正確に把握するのが難しい場合があります。
専門家との相談
特にM&AやPMI、不祥事対応、あるいは会社売却後の多額の資産を扱う場合は、法的、財務的、組織的な専門知識が必要となるため、専門家(弁護士、公認会計士、FP、プライベートバンカーなど)と連携しオーダーメイドの支援を確保することが重要です。