レバレッジ効果 (ればれっじこうか)
他人資本(借入金などの負債)を活用して自己資本(株主資本)に対する利益率を高める効果のことです。
自己資本だけで事業を進めた場合と、借入金を活用して設備投資や事業拡大を行った場合を比べると、負債を活かしたほうが自己資本に対するリターン(ROE)が高くなる可能性があります。これがレバレッジ効果です。M&Aでは、買収資金の一部に借入(デット)を組み入れることで、買い手企業の自己資本利益率を高めるLBOのような手法に応用されます。
英語表記
Leverage Effect / Financial Leverage
役割・実務での使われ方
レバレッジとは「テコ(梃子)」を意味します。少ない自己資金で大きな投資対象を動かし、大きな利益を得ることを指します。
M&A実務での役割(LBOによる投資効率の最大化)
M&A、特に投資ファンド(PEファンド)による買収において、レバレッジ効果は中心的な役割を果たします。これがLBOです。
ファンドは、買収資金の大部分を銀行からの借入で賄い、自分たちの出資金(エクイティ)を最小限に抑えることで、投資利回り(IRR)の最大化を狙います。
また、借入金の金利は税務上「損金」として計上できるため、節税効果によってキャッシュフローを改善する効果(負債の節税効果)も期待されます。
不動産投資やFXでの使われ方
一般的なビジネスではアパート経営などの不動産投資(ローンを活用して収益物件を買う)や、FX取引(証拠金の何倍もの金額を動かす)などで「レバレッジを効かせる」という表現がよく使われます。
注意点
逆レバレッジ(マイナスの効果)のリスク
事業の収益率(ROICなど)が借入金の金利を下回ってしまった場合、逆に借金が自己資本を食いつぶしROE(自己資本利益率)が急激に悪化します。
これを「逆レバレッジ」と呼びます。
金利変動リスクと財務の安全性
変動金利で多額の借入を行っている場合、金利上昇局面では支払利息が増加し、レバレッジ効果が薄れるだけでなく資金繰りが圧迫されるリスクがあります。