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時価総額 (じかそうがく)

上場企業の株式全体の市場価値を表す指標です。
具体的には「発行済み株式数 × 株価」で計算され、株式市場でその会社がどれだけの価値を持っているかを簡単に示します。
たとえば、発行済み株式が100万株で1株が1,000円なら、時価総額は10億円です。時価総額は、企業の規模や投資価値を比較する際に使われます。
同じ業界の会社同士であれば、売上高や利益だけでなく時価総額を比べることで、市場がどれだけその企業の成長性や収益力を評価しているかがわかります。

英語表記

Market Capitalization

役割・実務での使われ方

企業の規模を測る「物差し」

「株価が高い会社」が必ずしも「大きい会社」とは限りません。株価が安くても、発行している株式数が膨大であれば、時価総額(=会社の規模)は大きくなります。
そのため、企業間の規模を比較する際は、単価ではなくこの時価総額を用います。

M&Aにおける位置づけ

上場企業のM&A: 時価総額が買収価格のベースになります。
通常は、現在の時価総額に「プレミアム(支配権の対価など)」を30〜40%程度上乗せした価格でTOB(株式公開買付)などが行われます。
非上場企業のM&A: 市場取引がないため「時価総額」という概念が存在しません。
そのため、類似する上場企業の時価総額や指標(マルチプル法)を参考にして、擬似的に価値を算出します。

注意点

「将来への期待」が含まれる

時価総額は、現在の利益だけでなく「将来どれくらい成長しそうか」という投資家の期待値で大きく変動します。
そのため、赤字企業であっても高い期待を集めて時価総額が高騰するケース(バイオベンチャーやIT企業など)があります。

負債は含まれない

時価総額はあくまで「株主の持ち分」の価値です。会社全体の価値(EV)を見るには、これに「有利子負債(借金)」を加算する必要があります。

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