用語集

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メザニンファイナンス (めざにん・ふぁいなんす)

株式と借入の中間に位置する資金調達手法で、M&Aや事業拡大の場面で利用されます。通常の借入よりも返済優先順位は低く、株式よりは高いという性質があり、金利はシニアローン(通常の借入)より高めに設定されることが多いのが特徴です。よく用いられるのは、劣後ローン優先株、転換社債、ワラント付社債などで、条件に応じて転換権や権利付与が組み込まれることもあります。これは、投資家がリスクを取る代わりに将来の価値向上を享受できる仕組みです。
M&Aでは、自己資金と借入資金の間を埋める資金として、買収資金の調達幅を広げ、レバレッジ効果を高めるために活用されます。一方で、返済負担や条件設計の複雑さがあるため、資金コストと財務戦略を総合的に検討する必要があります。

英語表記

Mezzanine Finance

役割・実務での使われ方

「メザニン(Mezzanine)」とは建物の「中二階」を意味する言葉です。
金融においては、ローリスク・ローリターンの「シニアローン(銀行借入)」と、ハイリスク・ハイリターンの「エクイティ(株式)」の中間に位置する資金調達手法を指します。

資金調達の「隙間」を埋める

M&A(特にLBO)や大規模な事業投資において、銀行からの借入枠(シニアローン)だけでは資金が足りないが、スポンサーの自己資金(エクイティ)も出したくない(あるいは出せない)場合に、その不足分を補うために利用されます。

主な手法

劣後ローン: 返済順位が銀行ローンより低い借入
優先株式: 普通株より配当や分配が優先される株式
ハイブリッド証券: 転換社債など、債券と株式の性質を併せ持つもの

リスクとリターンの関係

シニアローンより: 返済順位が低いためリスクが高く、金利が高く設定されます。
エクイティより: 返済義務や配当優先権があるためリスクは低く、期待リターンも低めです。

注意点

コストが高い

銀行借入に比べて金利や配当率がかなり高く設定されます(例:数%〜10%超など)。
また、株式への転換権(アップサイド)を付与することで、実質的なコストがさらに上がる場合もあります。

契約の複雑さ

シニアローンを提供する銀行と、メザニン提供者との間で「どちらが先に返済を受けるか」「倒産時はどうするか」といった細かい取り決め(債権者間協定)が必要になり、手続きや契約交渉に時間がかかります。

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