ROI(投資利益率) (あーるおーあい)
投資の費用対効果を示す基本指標です。PMI施策やIT導入、広告など複数案を共通尺度で比較できます。
長期投資は数値が歪みやすいため、定義を明確化し、回収期間・IRR・NPV等と併用します。
【計算式】ROI(%)=(投資で増えた利益)÷投資額×100
英語表記
Return On Investment
役割・実務での使われ方
日本語では「投資対効果」や「投資利益率」と訳され、「投資したコストに対してどれだけの利益(リターン)が得られたか」を示すパーセンテージの指標です。
基本の「モノサシ」
「いくら儲かったか(金額)」ではなく「どれだけ効率よく儲けたか(率)」を見るための指標です。
M&Aの現場では、異なる種類の投資案件(例:システム統合への投資 vs 新規広告への投資)を共通の基準で比較・検討する際によく使われます。
M&Aでの活用シーン
M&Aにおける投資判断基準として用いられるほか、買収完了後のPMI(統合)フェーズなどで活用されます。
「A社のITシステムを導入するのに1億円かかるが、それによってコスト削減効果が毎年3000万円見込める。ROIは?」、
「シナジー効果を生むための設備投資として、案①と案②のどちらがROIが高いか?」 といった意思決定の判断材料となります。
注意点
「時間」の概念がない
ROIは単純な利益率であり、「いつ利益が出るか(お金の時間的価値)」が考慮されていません。1年で回収できる20%と、10年かかる20%が同じに見えてしまいます。
そのため、長期的な投資判断にはIRR(内部収益率)やNPV(正味現在価値)、回収期間などを併用する必要があります。
「利益」の定義を明確に
分子となる「利益」を何に設定するか(営業利益、純利益、キャッシュフローなど)で数値が大きく変わるため、比較する際は定義を揃えることが重要です。