用語集

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EBO(従業員買収) (いーびーおー)

企業や事業部門が売却される際に、その会社の従業員自身が買い手となって事業を取得するスキームです。
従業員が自ら事業や会社を引き継ぐことで、雇用の継続や事業の安定性を確保することを目的としています。
一般的に経営陣が買収するMBOの方が有名ですが、経営陣に後継者がいない場合や、現場の従業員が中心となって独立する場合にEBOが選択されます。

英語表記

Employee Buyout

役割・実務での使われ方

中小企業の「親族外承継」の受け皿

後継者不在の中小企業において親族や役員に適任者がいない場合、長年現場を支えてきた信頼できる古参社員や工場長などが承継者となるケースで活用されます。
社外の第三者に売却するよりも、企業文化や理念が引き継がれやすいメリットがあります。

不採算部門やノンコア事業の独立

企業が事業再編を行う際、撤退対象となった店舗や事業部門を、そこで働く従業員に譲渡して独立させる場合に使われます。いわゆる「のれん分け」に近い形です。

雇用の維持と防衛

経営不振や他社による敵対的買収の恐れがある際、従業員が雇用を守るために団結して会社を買い取る、という救済的な意味合いで行われるケースもあります(日本での事例はまだ少ないです)。

注意点

最大の課題は「資金調達力」

一般的な従業員にとって、数千万〜数億円規模の会社買収資金を個人の資産だけで用意することは極めて困難です。
そのため、金融機関からの融資(LBO)や、投資ファンド等の外部スポンサーの支援を仰ぐ必要があり、MBOに比べて資金調達のハードルが高くなる傾向があります。

経営能力の不足リスク

優秀な現場責任者が優秀な経営者になれるとは限りません。
資金繰りや経営戦略の立案など、経営者としてのスキルが不足している場合、買収後に業績が悪化するリスクがあります。

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