用語集

Glossary

売上高 (うりあげだか)

商品・製品の販売やサービス提供によって得た収益をいいます。損益計算書の最上段に表示され、事業規模と成長性を測る基本指標です。
通常、返品・値引・割戻は控除後に計上します。発生主義に基づき、引渡し/役務完了時点で認識するのが原則です。

役割・実務での使われ方

M&Aや経営戦略の現場では、単なる数字の大きさだけでなく、企業の「基礎体力」や「成長の質」を見極めるための重要な指標として使われます。

「Buy or Build(買うか、自前で作るか)」の判断基準

新規事業を始める際、「自社のリソースだけで(オーガニックで)育てて売上を立てるには3年かかるが、M&Aなら3ヶ月で参入できる」といった比較検討(Buy or Build)を行う際の基準となります。

企業価値評価(バリュエーション)での「質」の評価

買い手企業が対象会社を評価する際、「過去の売上増がM&Aによる継ぎ足しなのか、本業の顧客増(オーガニック)によるものか」を厳しくチェックします。
オーガニックで着実に伸びている企業は、「商品力や営業力が本物である」と判断され、高値がつきやすくなります。

PMI(統合後の成長)の最終目標

M&A直後は両社の売上が足し算で物理的に増えますが、その後の統合プロセス(PMI)では、両社のシナジーによって「オーガニックグロース(本業の成長率)を加速させること」が最終的な成功の定義となります。

注意点

「規模」だけでなく「利益率」とセットで見る

売上高がどれだけ大きくても、原価や経費がかさみ利益が出ていなければ企業価値は評価されにくくなります。
必ず売上総利益営業利益といった段階利益と併せて分析することが重要です。

売上の計上基準(タイミング)の確認

「引渡し時点」か「役務完了時点」かなど、企業によって計上基準が異なる場合があります。
M&Aのデューデリジェンスでは、この認識基準が適正かつ継続的に運用されているかを厳密に確認します。

一過性の売上の除外

企業の本来の収益力を測るため、不動産売却など一過性の売上や特殊な取引は、評価(正常収益力の算出)から除外して考える必要があります。

関連用語