EVA(経済的付加価値) (いーぶいえー)
企業が資本コストを上回る利益を生み出したかを測る企業価値評価の指標です。EVAがプラスなら価値創造、マイナスなら価値毀損の可能性があります。
M&Aの評価やPMIのKPIとして、ROICなどと併用して活用します。
【一般式】EVA=NOPAT(税引後営業利益)− 投下資本×WACC
英語表記
Economic Value Added
役割・実務での使われ方
企業価値評価(バリュエーション)の補完
DCF法などのインカムアプローチと並び、買収対象企業の価値を評価する際の参考指標として利用されます。
PMI(統合後プロセス)のKPI設定
M&A実行後、統合が成功したかどうかを測るための重要業績評価指標(KPI)として設定されることがあります。
「買収に使った資金(投下資本)に対して、資本コストを上回る利益(EVA)を生み出せているか」をモニタリングすることで、M&Aの投資対効果を厳格に評価します。
注意点
資本コスト(WACC)の推定が必要
計算には資本コスト(WACC)が不可欠ですが、WACCはあくまで推定値であり、計算の前提条件によって結果が変動する可能性があります。
短期志向への懸念
単年度のEVAを最大化しようとするあまり、将来の成長に必要な投資(研究開発や人材育成など)を抑制してしまうリスクがあるため、長期的な視点とのバランスが重要です。